ハチミツの殺菌力と修復作用
驚く修復効果!ハチミツは万能傷薬!?
ハチミツは昔も今も傷の特効薬
古代ギリシャ時代の医学や数千年の歴史を持つインドの伝承医学アーユルヴェーダでも、ハチミツはケガをしたときの消毒や殺菌のために活用されています。以来、抗生物質が実用化されるまでの間、ハチミツは消毒薬や化膿止めの薬代わりに使われていました。欧米では、いま改めてハチミツの薬効が見直され、研究されているそうです。
ハチミツが傷に強いのは「抗菌&殺菌作用」があるから
ハチミツが「腐らない=雑菌が発生しない」理由は「糖度が高いから」です。塩分濃度が高いものが腐らないのと同じように、糖分も一定の濃度以上になると腐敗が起こりません。ハチミツの糖度は80%くらいなので、その中では菌は生きていけないのです。
ハチミツが菌に強い理由がもうひとつあります。ミツバチの体内酵素に含まれる殺菌成分の働きです。そもそもハチミツはミツバチの大切な食料です。せっかく花から集めてきたのに、腐らせてしまっては大変。もし、雨や湿度によって糖度が下り始めたら、ハチミツの中にミツバチがあらかじめ仕込んでおいた体内酵素が働いて菌を殺してしまいます。
傷口の菌を殺すだけではなく、皮膚の修復効果もある!
ケガを早く治すには、
- 傷を化膿させないこと=菌から守る
- 新しい皮膚を早く再生させる=細胞の修復を助ける
細胞の修復にも関わるとは驚きです。
最後に話を古代ギリシアに戻して…。戦士たちが戦場に出るとき、ケガの治療薬としてハチミツを持って行ったそうです。